航空技術・総合工学コース

航空技術を土台に高い応用力を持つエンジニアへ。
航空機には軽量かつ高性能のバランスが求められます。航空機開発の現場経験を有する教授陣の指導のもと、工学的専門知識を総合的に統合する力を身につけます。この総合工学的な力は、航空宇宙分野に限らず、自動車・鉄道・船舶・エネルギー分野でも生かすことができ、多方面にエンジニアを輩出します。
学びのキーワード
交通機械設計
航空宇宙材料
エンジン
POINT
3次元設計ソフト「CATIA®」
「CATIA®」は主要な航空機・自動車メーカーなどで導入されている3次元CADソフトウェアです。世界的に高いシェアを持ち、設計や生産分野において重要な技術となっています。現在は、解析、生産計画、配管設計、マニュアル作成などでも幅広く活用されています。
研究室ピックアップ
稲富研究室
航空機設計航空開発はチームプレーです。本研究室では「CATIA®」を使った設計技術はもちろん、現場で必要となるコミュニケーションカやプロジェクトの管理能力、様々な分野の基礎知識、そしてエンジニアとして大切な“開発にかける情熱”を身につけていきます。
岡崎研究室
宇宙システム/宇宙機構造宇宙にはワクワクするような魅力がたくさんあります。30年以上にわたり、人工衛星の開発や宇宙関係の研究に携わってきましたが、まだまだ興味は尽きません。長年の経験で得てきた宇宙の魅力を伝えると共に、宇宙の不思議の解明にも力を尽くしていきます。
主な卒業研究テーマ
- 太陽光利用のスターリングエンジンの研究
- 模型を用いたフラッタ現象の研究
- フレキシブル構造を用いた空力減速装置に関する研究
- 生体工学を利用した構造に対する形状最適化に関する研究
- 振り子式フラッタ発生器の研究
- 地面効果翼機の設計
CLOSE-UP科目紹介
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科目1 航空機設計
空気力学や構造力学を用いながら、「実際の航空機はどう設計されるのか?」を考えていきます。さらに、燃費の重量や製造コストなどをプロ目線で学ぶことで、実践力を養うことができます。
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科目2 飛行力学
航空機やロケットの運動安定性や飛行性能について学びます。実際にフライトシミュレータを用いた操縦実験により、体感に近い形でそれらの運動特性の理解を深めることができます。
エアライン整備・オペレーションコース

空の安全を守る使命感と技術を持ったプロフェッショナルへ。
航空工学の基礎を学んだ上で、大分県央空港エクステンションキャンパスで実機を使ったエンジン運転や整備実習などを通じて実践力を養います。指導するのは、一等航空整備士として企業で活躍してきた教授陣。空の安全を守る航空機整備・運航・グランドハンドリングに関わる人材を育成します。
学びのキーワード
航空機整備
航空機運航
構造・強度
POINT
航空整備士対策プログラム
航空会社が大学卒業者に期待するのは、在学中の航空整備士資格の取得よりも、航空分野全般に関する知識と技術、チームでの整備業務に必要な協調性などの人間力です。ただし、就職活動を優位にすると共に入社後の負担軽減を目的として、特別対策講座を開講しています。
研究室ピックアップ
山岸研究室
航空機整備/品質管理
本研究室では、エアライン会社での航空整備土や検査員の経験から得た現場業務感覚と、企画管理部・品質保証部の経験から得た間接業務感覚を総合的に伝えていきます。特に品質管理は、様々な技術分野で求められ、卒業研究の主要テーマとなっています。
主な卒業研究テーマ
- AT/SNJ-6 機体の修復
- Beechcraft C18S 塗装の修復
- 単純作業に於けるHuman Error
- 無尾翼機の調査と研究
- RCオートジャイロの設計製造及び飛行解析
- 航空機における金属の腐食と修復の研究
CLOSE-UP科目紹介
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科目1 整備実践
大分県央空港で航空機の機体をチェックし、問題がある箇所を自分たちの手で整備していきます。それまで座学で学んできた整備技術を実際の航空機で実践的に修得します。
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科目2 品質管理
空の安全を守る上で十分に理解しておく必要があるヒューマンエラー。実例をもとにその原因を探り、質の高い航空機整備を目指します。さらにグループディスカッションを通じて、理解を深めていきます。
スペーステクノロジーコース

宇宙開発の未来を牽引するパイオニアへ。
宇宙開発を担う技術者を育成するために宇宙工学分野の基礎理論から宇宙環境利用技術などを学びます。さらに、アジアで初めてとなる大分空港の「宇宙港プロジェクト」や、JAXAの「種子島宇宙センター」見学などで、宇宙開発の最前線に触れ、宇宙分野で求められるエンジニアリングセンスを養います。
学びのキーワード
宇宙工学
宇宙システム
ロケット・人工衛星
POINT
日本のロケットコンテストの主要
カンサット競技会を制覇した実績
NBUの「CANSATプロジェクト」チームが「第12回種子島ロケットコンテストペイロード部門」で優勝を飾りました。また、「能代宇宙イベント缶サット競技ランバック部門」では第10回大会から3連覇を達成。国立大学などの強豪チームを圧倒する技術は各方面からも高い評価を受けています。
研究室ピックアップ
室園研究室
宇宙工学/構造動力学宇宙開発においては、宇宙空間という特殊な環境下で生じる物理現象のメカニズムを理解し、新しい発想で様々な知識・技術を組み合わせることが重要です。多くの可能性を秘めた宇宙において、新しい「モノ」の創造に挑戦する宇宙開発技術者を育てていきます。
中川研究室
宇宙機のシステム形態現在、宇宙開発においてはロケットで宇宙に物資を運ぶ基盤活動でも新たな潮流が興ってきており、それらに呼応する先進技術の探究がますます望まれています。開発の最前線で試行錯誤を繰り返しながら、粘り強くチャレンジを続けることのできる技術者を育てていきます。
主な卒業研究テーマ
- 衛星分離部艤装設計の基礎研究
- 超伝導体の特性を活かした宇宙用軌道式航体の研究
- 再突入回収カプセルの最終降着での衝撃緩和に関する研究
- 破砕由来デブリの軌道情報に基づく効率的な地上観測計画の研究
- 微粒子を含むロケット燃料の基礎研究
- 宇宙エレベーターに用いる電磁ブレーキの研究
CLOSE-UP科目紹介
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科目1 ロケット工学
最新技術に基づき、ミッション遂行のために必要となる性能・機能の算定や、実用システムとして成立させる上での考慮要素、開発の進め方など、ロケットの基本的原理から応用まで学びます。
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科目2 衛星システム工学
宇宙を身近に感じる手段として、小型衛星の製作・運用があり、学生による開発も夢ではありません。そのための一歩となる衛星開発の基礎を学び、衛星の設計を目指します。